2015年11月17日火曜日

11月5日公開セミナーのご報告(2)


皆さま、こんにちは。
プロジェクト事務補佐員の久志です。
 
先週行われた公開セミナーのご報告、その2です。
 
今日は教育学部自然地理学の尾方隆幸先生の発表を紹介いたします。
 
 

                                
「日本のジオパークからみた地球科学」というテーマで発表をされました。

ジオとは地球科学のことを指しており、ジオパークとは地球科学的な遺産を、生態系や人々の暮らしまでを含めて、ストーリーで繋げて考え楽しめる場所のことを言います。

この研究では、ジオパークのテーマを、宇宙惑星科学、大気水圏科学、地球人間圏科学、固体地球科学、地球生命科学の5つに分類・解析していました。

この5分類をバランスよく含めてジオストーリー(ジオパークでジオツアーをする際に必要となるストーリー)を作るのが理想なのですが、日本のジオパークでは、固体地球科学(主に地質)と地球人間圏科学(主に地理)、特に食べ物など人間がらみのテーマが多くの割合を占めており、ジオストーリーとは言い難いものが多いことが問題点だそうです。

地表の景観は、地質だけではなく、雨風など大気水圏の現象との組み合わせで決まるので、地理学的なテーマと地質学的なテーマをうまく繋げるためにも、大気水圏のテーマをもっと入れてトータルで地球科学の話を入れるのが必要である、といった内容でした。


次回は理学部土岐先生の発表を紹介いたします。

 

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