皆さま、こんにちは。
プロジェクト事務補佐員の久志です。
今日は、11月22日(日)に行われたシンポジウム後半4名の先生方の研究発表についてご報告いたします。
1人目に教育学部の馬場先生が「沖縄島先新第三系基盤岩の生い立ちを探る」と題して、沖縄島周辺に分布する5つの地質体を構成する砂岩や塩基性岩の全岩化学組成の特徴について紹介し、砂岩に含まれる砕屑性ジルコンのU-Pb年代測定を行い、各地質体の堆積年代を解析中であることが発表されました。
2人目に理学部の新城先生が「海底調査と岩石化学組成から琉球弧のマグマ活動を探る」と題して、プレート沈み込み帯でのマグマの生成過程の説明や、海底調査で採取した岩石の化学組成から琉球弧の最西端では沈み込むプレートが断裂してマグマ活動に影響している点などを発表されました。
3人目に農学部の安元先生が「琉球石灰岩中の地下水から海と陸との繋がりを探る」と題して、海底湧水の調査結果や、サンゴのポリプを用いた生物活性試験より、陸地の地下水から海へ流れてきた栄養塩に含まれるリンがサンゴの石灰化を阻害しているのではないかという仮説を発表されました。
4人目に理学部の土岐先生が「海底熱水から鉱床資源を探る」と題して、沖縄トラフには有用な金属を含む海底熱水鉱床が約10ヶ所見つかっていることや、今後海底熱水中における化学反応を解明し、海底熱水鉱床の成長モデルを作って鉱床のありかを予測したい、との発表をされました。
まだ各分野がばらばらの状況ですが、これから異分野融合を進めていって成果が出た時点でまたこのような発表の場を設けたいと思っております。また、公開セミナーもあと2回ありますので、ご興味のある方はぜひお越しください。
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