皆さま、こんにちは。
プロジェクト事務補佐員の久志です。
12月10日(木)に行われた公開セミナーのご報告、その2です。
今日は理学部物質地球科学科の藤田和彦先生の発表を紹介いたします。
マイクロビアライトとは、鉱物の沈殿を誘導する底生微生物群集によって造られた堆積物で、ストロマトライト(葉理をもつ堆積物)とストロンボライト(葉理をもたない堆積物)があります。
後氷期(寒い氷河期が終わってから暖かな間氷期へ移り変わる時代)のサンゴ礁域の地層を造る重要な化石で炭酸カルシウムからできており、炭素・酸素の同位体で測った結果では無機的沈殿物であること、また、放射性炭素年代測定によりサンゴの死後数百年で形成されたことがわかりました。有機物も少し含まれており、硫酸還元菌の証拠が検出されたそうです。
形成過程などまだわかっていないことも多いので、那覇新港で発見された試料を基に異分野融合をやってみたい、といった内容でした。
次回は教育学部馬場先生の発表を紹介いたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿